人生の転機

転機

人生が好転する時

過去の私を思い出してた。

それは、家族と一緒に過ごしている時の自分だ。

その私の家族の中に居て、私は、

『その家族の中に居る私を、演じている』

 

家族の側に居る時の私は、

私が自分で居る時とは、

おおよそ、『別人であった』

それでも、家族はその演じていた私を

自分の娘は、「こういうものだ。」と、断定して見ていただろう…。

 

もし、私が『本当の自分』で、家族と居たら、

とても、不調和に感じていなければならなかった…、

 

私は、家族と馴染んでいる感触が無いので、

居心地も悪く、

その共にある空間に、違和感と不快感があって、

その時間を過ごす事を、

なんとも言えない苦痛や息苦しささえ、

体の全てで感じるしかなかったかのように思う。

 

家族も、そんな私と居ると、

一種、異様にさえ感じたかもしれない、

今考えると、本当の私を家族は、

『どんな目で見るしかなかったのだろう…』

結局、家族の前で、

『私であったことがないまま』別離に至ったので、

 

私は、本当の私自身である私と、

家族と過ごす時間を持つことで得られる家族との情報というのは、無い。

想像すると、

もし、家族の前で、私が本当の自分自身で居ると、

話す言葉は通じないだろうし、

会話も成り立たず、無言が続くしか無かったかもしれない。

家族からふられる言葉に、無言で居る事も出来ないので、

演じてでも、

『家族の前の私』で、何かするしかなかったのかもしれない。

 

かと言って、

家族の前で『演じていた私』と、家族との関係が、

良好であったわけでもなく、

 

私は、『演じた私』のように家族に思われたまま、

たぶん、この先恐らく、ほぼ、

二度と会う事もない。

 

引っ越しをして来たのが、今から1年と3ヶ月程前で、

その間、一度も会う事は無かったが、

その期間に、

私は私を、徐々に取り戻して行ったような気がする。

 

引っ越しする前に、まるで激動のように起こった出来事が、

幾度も重なっていて、

やっと脱出したかのような、引っ越しでもあったので、

一時的に、精神状態が昏睡状態のようになり、

更に、トラウマが弾けた状態にまでなっていた。

 

その状態が、2〜3ヶ月続くと、またフラットな通常の精神状態になって、

その時には、まるで、

何もかもが、嵐の過ぎ去った後の如く、

 

それを起こした家族への、酷い憤りも消失していた。

それに、その時に、

それまでの人生で起こった、全てのトラウマまで、

消えたかの状態にまでなっていた。

まるで、それまでの『過去の全てを精算』するかのようだった。

 

その一種、昏睡状態の時というのは、よくスピリチュアルで言う、

パラレルワールドという物が、別次元に移行していて、

現実は現実であるのだけれども、

自分の意識だけ変性状態だった感じが、私はした。

「パラレルワールド移行しちゃってるのかな?」

と自分自身が不思議に思いながら、

その現実に居たような感じ。

 

家族と離れると同時に、

それまで、仲良くしていた友達とも疎遠になった。

そういう事は、

様々な、スピリチュアル系のお話しを聞いていると、

いい意味で人生が大きく変化する前兆として、

起こると言われていて、

 

『確かに、私は好転しているのだろう』

と、今の現実を思う。

全く別の人から見たら、羨ましいことが私に起きているように

見えるだろう。

 

実は、本人はまだ戸惑っている…、

新しい扉は開いて、

その中は、それまで取り巻いていた世界とは、別世界の現実だ。

私は新しい世界に少し戸惑っている。

後戻りしたいとは思わないが、

帰る場所もない。

でも今、ふと思うのは、

 

私は、これから、

『本当の私自身になっていくような気がする』

 

人生が好転して、たったそれだけなの?と思われるかもしれないけど、

私は、このステージに立って、

また改めて、

『さらに新しい扉』を、開くみたいに、

今なっているからだ。

 

 

 

 

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