幸せについて

幸せについて

今日、一個480円位のアップルパイを買った。

たまたま通りすがりのイベントだったみたいで、

有名店らしいけど、

私は知らなかった。

 

私はアップルパイが好き。

「少し高そうだけど、今日は買ってみよう」と思った。

この一年、ここ二、三年の節約生活よりも

もっとうんと厳しくなって、

私は急にそんな事になってしまったので

 

怒涛の一年が終わって、

やっと、アップルパイの少し高いの位は、買えるようになったから…。

家に帰って、すっかり落ち着いた頃、

ゆっくりとアップルパイをいただいた。

 

コーヒーにアーモンドミルクを少し入れて、

アーモンドミルクオーレにするのが、

私の最近のtea timeのお気に入りで、

食べたアップルパイは、とても美味しかった。

 

スーパーの中のパンコーナーで、

アップルパイを時々買って、

いつもの味で、あまり美味しくはないけど、

「まぁ、アップルパイ食べれたし」

って、

満足してた、その頃のことを思い出す。

 

『ああ、あのアップルパイの味を知っているから、

このアップルパイが、どれ程美味しいか

私はわかるのだな』

と。

 

食べたいけど

食べられないという気持ちには

常に、不足が寄り添うのだ。

だけど、『それがいいんだ。』って

気づく。

 

やがて、その不足は

どういうわけかある日

訪れた、

美味しいアップルパイで、

倍増させて、

『私を幸福にする』

 

いつも、美味しいアップルパイを食べていたのでは、

やはりここ迄『幸せ』を

堪能出来ないのかと

私は思う。

ああ、これが

人生の醍醐味なのかな、と。

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました